応援ナースで働く。

看護師について

今回は旅行関連ではなく、私の仕事について書いていきたいと思います。

私はここ数年間はナースパワーという会社の応援ナースという制度を利用し働いています。
ここでは応援ナースについて、実際にやってみた感想などを記載していきます。

応援ナースって?

一時的、緊急的に看護労働力を求める病院・施設に対しナースパワーの登録者が全国から駆けつけ期限付きで緊急サポートするシステムです。

この制度に参加する病院・施設は、ナースパワーと信頼関係の深い全国250件の病院施設に限定し、安定した看護労働力の提供を目指しています。また雇用条件・待遇はナースパワーが規定する条件に準じているため、すべて同条件であります。

都市圏応援ナース|短期高収入の看護師の求人・転職募集【ナースパワー】 (nursepower.co.jp)

看護師転職・派遣の転職支援サイトであるナースパワーという会社が実施している制度です。
(他の会社ですと、トラベルナースなどど表記されていることも)

応援ナースのなにが違うの?

応援ナースには以下の特徴があります。

  • 高収入(総支給50万円以上が可能な求人も)
  • 引っ越し・赴任費用が支給される(病院により、支給額は異なります)
  • 家具家電付き(入寮可能な求人でのみ)

応援ナースの種類

ナースパワーの応援ナースには、いくつか種類があります。

  • 都市圏応援ナース
    (短期で高収入が確定しており、看護師は45万円が確定)
  • 沖縄応援ナース
  • 離島応援ナース
  • 北海道応援ナース

以上の4つがあります。
都市圏応援ナースと比較して他の3つは給料水準が下がることが多いですが、
沖縄や北海道でも、都市圏応援ナースと同じ給料水準での募集もあります。

どんな雇用形態なの?

応援ナースは常勤のような正規雇用ではなく、非正規雇用となります。
基本的には病院や施設との直接雇用となり、勤務期間内はその病院や施設の所属となります。
そのため、税金関係や年末調整なども勤務先が実施してくださります。
(年末調整に関しては時期により実施してもらえないこともあり、その場合は自己での確定申告が必要です。)

期間は3か月~6か月~というところがほとんどです。
病院や時期により異なり、期間以上の延長ができるところ、できないところも状況や病院により異なります。

応援ナースのメリット

  • 給料水準が高い。
  • 期限が決まっているため、年間スケジュールが立てやすい。
  • 期限が決まっているため、嫌な人間関係やキツイ仕事でも耐えられる。
  • 全国各地への転勤が可能なため、いろいろな土地を楽しめる。
    (上限は決まっていますが、引っ越し赴任費用も出していただけるので引っ越しのハードルが低い)
  • 家具家電付きの寮を提供してくださるので、自分で用意するものが少ない。
    (通勤型のみの募集もあります)
  • 担当コーディネーターが病院との細かい調整をしてくださり、手間が少ない。
    (面接などの調整もやってくれたり、面接に同行もしてくださることもあります。これも状況によりけり)
  • 教育や、チーム活動、委員会や係の仕事がほぼなし。
    (病院によって異なり一部参加しなくてはいけないこともありますが、常勤ほどはない)
  • いろいろな診療科を勉強することができる。

これは実際に私が働いてみて感じたメリットです。

応援ナースのデメリット

  • はじめの契約期間の最長が6か月となっているため、
    6か月の契約期間終了時、契約延長した場合にしか有休が発生しない。
  • 寮付きの病院での契約を変更する際にはその都度引っ越しが必要。
    そのため引っ越し準備が面倒。(これはメリットでもありデメリットでも)
  • 転職するたびに人間関係の再構築をしなくてはいけない。
  • 転職するたびに病院毎のやり方を覚えなくてはいけない。
  • 常勤で働いている人に比べて、休日の数が少ないことがある。
  • ボーナスがない。
  • 配属の希望が通らないことも多々。

以上が私が実際に働いてみて感じたデメリットです。

本当にそんなに高い給料がもらえるの?

高給料って書いてあるけど、実際にそんなに給料がもらえるの?

はい!求人票に記載されている額面がもらえます!
病院により夜勤手当や夜勤に入れる回数が異なるので、多少額面上で変動はありますが、基本給の設定は同じなので、大幅に少ないということはありません。

基本給40万円+夜勤手当・残業代=総支給額43~50万というようなかたちになります。
夜勤に入れる回数や、夜勤手当は病院により様々です。

詳細については担当コーディネーターへ確認すると教えてくださいます。

実際の体験記

1か所目

東京都 民間病院 療養病棟の配属 2交代 病床数は40ほど。


職場の雰囲気:所属長は話しやすく相談もしやすかったです。
療養病棟だったので、そもそものスタッフ数が少なかったこともあり、
すぐに打ち解けられましたが、癖の強い方も何名か。

勤務体制:日勤メンバーは大体4~5人。それに加えて助手さんが3人くらい。
夜勤は看護師2人と助手さんひとり。
スタッフが少ないので夜勤は比較的多めで月6~7

忙しさ:透析をやられている人の入院なども多かったので、
純粋な療養とは少し違うような気もしました。
入院もあり、めちゃくちゃに忙しいこともないけど暇でもない。
ただ基本的に急性期のようなあわただしさはもちろんないので、のんびりしていました。
残業することもあまりなく…むしろ終業時間がくるのを待っていたことも多々。
残業代は付きました。

寮について:こちらの病院は寮が病院持ちの建物だったため無料でした。
私はその時家具・家電を持っていたので、家具家電なしにしていただきました。
(このような調整も可能です。担当に相談してみてくださいね。)
寮は外観はとても古く、ベランダがないタイプ。
ワンルームだったので寝食分離はできず。バストイレ一緒。
洗濯機置き場がなく、1フロアで共同利用。
仲良しの応援ナースの子が、向かいに住んでましたがそちらの部屋は私の部屋より狭かった…

2か所目

長野県 わりと大きめの3次救急指定病院 外科病棟(ほぼ消化器外科)
40床ほど+HCU4床 2交代

職場の雰囲気:みんなできる人ばかりでピリッとしていました。
私が外科初めてだったこともあり、初めのうちは指導指導の連続。
精神的に一番しんどかった職場。
2か月目くらいまではなじめずずっと無言だった。仕事以外の話もせず。
それ以降はだんだんなじんでいろんな話をするように。

勤務体制:急性期の病棟だったので、平日の日勤帯は10人以上いたかな。
土日は少なめでトータル7人ほど。
夜勤は一般病棟が看護師3人。HCUがひとり。
夜勤は少なめで月に3~4回ほどでした。

忙しさ:まあもうとにかく忙しい。定時で帰れたことなんてほぼなし。
お昼休憩もご飯食べたらすぐ出るって感じで20分くらいしか取れず…
常勤の人がみんなそんな感じだったのでそれに合わせてました。
残業代も常勤の人がとらないので、取るに取れず……

ただ仕事自体はみんなで助け合ってやる感じでした。

寮について:ここは借り上げの寮で月に3万円でした。
普通の1Kのアパートで、バストイレは別でした。

3か所目

東京都 急性期総合病院 内科病棟 40床ほど 2交代

職場の雰囲気:応援ナースが病棟内にすごくたくさんいたので、
(多かったときは同時期に8人いました。)
いろいろ質問がしやすかったです。常勤の人も話しやすくてすぐになじめました。
先生の癖が強くて驚いたことが何度も……

勤務体制:日勤は大体10人前後。夜勤は看護師3人+助手さん1人
たまに看護師4人になることも。
夜勤は平均的で月に5~6回くらい。

忙しさ:急性期なのでほどほどに入院もあり、基本的にいつでも満床。
とにかく書類が多くてそこに時間がかかりました。
(応援もプライマリーがついて書類作成が必要)
残業することも多いけど、定時に帰れる時もある。
残業代はきちんともらえました。休憩ももちろん1時間きっちりとれた。

寮について:ここの寮が一番きれいで快適でした!!!
借り上げのアパートで月35000円。
バストイレ別、キッチンも二口。洗面台あり。
駅から徒歩10分弱。2駅利用可能(一つの駅は徒歩15分ほど)
都内でこのクオリティはありがたかった…

4か所目

東京都 急性期と回復期のある中規模の病院 外科病棟
病床数は40弱+HCU4床 3交代

職場の雰囲気:一応急性期だけど本当になごやか。
スタッフも穏やかな人が多くてすぐになじめました。
他のスタッフが大変だと割とみんなで協力する感じです。

勤務体制:日勤は看護師大体10人前後(HCUも合わせて)+助手さん3~4人
休日は看護師6~8人+助手さん2人
準夜勤・深夜勤はそれぞれ看護師3人。
夜勤は、準夜勤と深夜勤合わせて月に8~9回ほど。

忙しさ:日勤帯は時折グッと忙しくなることもあるけど、
残業しても1時間ちょっとが多い。定時でサッと帰れることもある。
準夜勤でオペ戻りしてくることが多くて、地獄みたいな日がある。
みんなで助け合ってやることも多いけど、
そのぶん他の人の手伝いをして帰れないことも…
残業代は申請すればとれる。休憩もとれる。

寮について:借り上げの1K。月30000円。
バストイレは別。洗面台はない。コンロは二口。
収納がほぼなくて、部屋に物があふれている(笑)

5か所目

埼玉県 中規模の急性期総合病院 主科は脳外科と泌尿器科
病床数は52床くらい 2交代

職場の雰囲気:とにかく若い子だらけ。1~3年目の子たちで病棟のほとんどが構成されているので案外すぐになじめました。そのぶん締める人がいないのでなんだかよくない意味で適当な感じあり。仕事自体はみんなで助ける感じ。

勤務体制:日勤帯は各チームで5人ずつ程度(2チーム編成)で+助手さん。
夜勤は看護師4人+助手さん1人。夜勤は月に5~6回くらい。

忙しさ:普通の急性期病院らしい忙しさ。休憩は柔軟にとれる。
仮眠は珍しく3時間以上とれるなんてこともよくあります。
まあ冬を経験していないのでそう思うだけかもしれませんが…
残業代は1分単位でもらえます。(ありがたい…!)

寮について:病院が管理しているアパートで1K。周りの住人は全員病院スタッフです。
バストイレ別で広めのお部屋。収納も十分です。
最寄りの駅からは徒歩10分弱ですが、職場までが歩くと30分、自転車で15分くらいかかる…
家賃は22000円くらい。水道代は給料天引きで定額制。

まとめ

応援ナースには、向き不向きが顕著に表れると思います。
私は人見知りもあまりしないし、同じところにずっといるとなあなあな仕事しかしなくなるので向いていると思っています。

良い面も多いですが、悪い面もそれなりにあります。

病院のあたりはずれもあると思います。
ただ、気になっているならば挑戦してみるのもありかもしれません。

私はコロナ終息後に、長期海外旅行に行きたいので、もう少しこの応援ナースの生活を続けたいと思います。

応援ナースの口コミは悪いものばかりで私もはじめは不安でいっぱいでしたが、心の底から始めてよかったと思っているし今は常勤に戻ることは考えられません(笑)
自分ではなかなか選択しない・できないような様々なことも経験できてよかったと思います。

私でよければご相談にも乗りますので、お問い合わせからの連絡・TwitterからDMしてくださいね!

同業の皆さんの働き方の選択肢のひとつとなりますように!

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